昨日は、CEATEC JAPAN 2014 の展示会に行ってきました。アクセシビリティの最新動向が知りたかったので、「アクセシビリティセミナー2014-情報通信アクセス協議会- Webアクセシビリティ - 海外の気になる動きと日本国内の最新動向」というカンファレンスを聞きに行ってきました。
アクセシビリティは、英語では”Accessibility”で、「近づきやすさ」、「利用のしやすさ」。「便利であること」などと訳されています。一般的には、「利用者が機器・サービスを円滑に利用できること」という場合に使われています。いま。高齢者や障がいの有無などにかかわらず、すべての人が容易に開かれた情報通信の世界へアクセスできる「情報通信アクセシビリティ」が求められています。
引用:情報通信アクセス協議会「情報通信アクセシビリティ・ガイドブック」より
情報通信機器にも高齢者や障がい者など、どんな人でも操作ができる環境を作りましょうということで、ホームページの制作にもアクセシビリティに配慮することが掲げられています。行政機関のサイトのターゲットは多岐に渡るため、誰でも使えるようにすることは制作に必要な要素となっています。
アクセシビリティについては、特に認定機関があるわけではありませんが、JIS X 8341-3:2010で定められていますので、準拠した形で制作をします。サイトポリシーと併設してウェブアクセシビリティに準拠していることを書かれているサイトがあるので、注意して見るとおもしろいと思います。
JIS X 8341-3:2010についてはこちらが参考になります。
参考:JIS X 8341-3:2010の概要 ウェブアクセシビリティ基盤委員会
カンファレンスの中では、シドニーオリンピックのサイトで障害者がサイトを使えなかったということで訴訟があったというお話がありました。日本ではそんなことありませんが、海外ではこうしたことも差別的な不当扱いとなるようです。知らなかっただけに驚きました。
動画も主流になり、動画へのキャプション表示やウェアラブル端末にもその動きがあるようです。また、アメリカの航空アクセス法によると、ウェブアクセシビリティへの準拠も必須になり、アメリカに乗り入れる航空会社は同様にその規定に則っていくようです(本格的にはこれからみたいです)。公共機関は、それこそ誰でも利用するものですし、その動きは活発になるかもしれませんね。
海外に比べてその認識や認知はまだ低いかもしれませんが、2016年4月に「障害者差別解消法」が施行されます。その一部にこうしたアクセシビリティの項目も掲げられるようです。誰でも便利に使えるサイトは、法律がどうのこうのではなく、いつでもこうありたいですよね。私の父親も老眼がひどくなり、パソコンを見るときとても不便そうにしています。
そんなことも意識しながら、いろいろ考えた1日でした。
それでは、ごきげんよう。