先日、ウェブ解析士マスターの先輩である株式会社トラスの小佐野宇志さんのセミナー「受注に繋がる提案書の作り方講座」を受講しました。ウェブ解析士のエキスパート講座(※ウェブ解析を学んだ方への応用学習・講座)にも認定されている講座です。
ウェブ解析士資格の勉強だけでは得られない小佐野さんの数ある経験から生み出されたこのノウハウはとても深いものでした。トラスさんは大手クライアントの案件をいくつも持ち、コンペも多数参加されているので、クライアントの信頼を掴むため企画提案のアドバイスは心を打たれました。このスキルを持つ人がたくさん現れるとそれはそれで脅威でもありますが、すばらしいスキルを共有してくださったことに心から感謝でした。
こんな方におすすめ
ウェブ解析士マスターを受講される方
WEB制作会社の営業、ディレクター
WEBコンサルタント
WEBデザイナー
プロジェクトのリーダーを任される方
企画会社のクリエイター
SE
アナリスト
などなど
企業のウェブ担当者というよりは、他社にウェブやその他提案をするような方々にぜひ聴いてもらいたい内容でした。特に、提案がなかなかクライアントに通らないという方が聞くと、今の問題や悩みが解決されるのではないでしょうか。ちなみに、この講座は解析自体のスキルがなくても、提案書をうまく作りたい方であれば誰でも参加できるものでしたよ。
セミナーの内容は、コンペで企画提案を採用されたり、クライアントに提案する企画書から仕事の依頼をもらうための手順やポイントが詰まったものでした。実際の提案書を見せてもらえ、大手企業に通じる提案がどういうものかがわかります。惜しみなく見せてくれます!!!普通、同業他社さんの提案書なんて見れませんから、自分とどこが違うのか…、そんな視点でみると、多くのことに気づかされます。
また、実際にクライアントへのヒアリングのロープレや企画書の下書きなどのワークもします。ワークをもとに、個々に小佐野さんからアドバイスをもらえるというところも大きかったです。
私は以前カタログ通販の会社に勤めている時に、逆にオリエンテーションをする立場でもありました。4~5社、個別にオリエンをするのですが、各会社に個別で打ち合わせの時間を設けていました。その時に、訪問してヒアリングしてくださる制作会社の方の人数で、差が出ることを感じていました。営業の方ひとりで来られる場合、プロジェクトを編成して来られる方の場合とでは、仕上がってくるものに差があったのです。
一人でヒアリング内容を持ち帰った場合と、複数で持ち帰った場合とでは、共有のスピードと専門的な知識の反映というのが違ってくるのですね。遠方だった理由があったにせよ、お一人の営業マンが、会社に戻って共有してプロジェクト組んで…となっても、情報を確実に伝え、メンバーに役割を指示し、まとめる、その過程でロスタイムも発生してしまう、円滑に進めるための準備というものがどれだけ重要なことか…。
そのころは立場も違いましたが、過去を思い出してみると納得です。
1年間だけ在籍したWEB制作会社がありました。私の経歴で一番抹消したい過去です(笑)。しかし、残念な会社ながらも学ばされたことも多く、今があるのはその会社での経験があるからこそのものです。転職した会社は、入社後に1年間で半分の社員が入れ替わるといういわゆるブラック企業と言われてもおかしくない会社でした。毎月誰かが辞めて、新しい人が入ってくる、そんな会社です。
会社の流動は、優秀な人ほど見切りをつけて辞めていく。残る人間は適当にやり過ごすことしか考えず、サービスを向上させるという意欲もなく、上司の仕事をいかに交わすか…。社内の会議含め、モチベーションの低下、悪循環でしかありませんでした。
そんな会社で、クライアントの企画をするということは、やりきれない気持ちの方が大きかったです。
①上司のパワハラみたいな業務指示
営業マン一人のヒアリングは不利だということを前述しましたが、クライアントの情報を一切降ろさずに「こういう企画をしろ」ということを言われ、詳細を知らされていない社員たちは言われるまま対応していました。しかし、最終的には上司のダメ出しで終わるみたいな感じです。これが離職につながるわけです。クライアントの悩みを聞いては来ないのですよね、その方は…。辞める前くらいの頃は、さすがに自分から同席をお願いするようになりましたが、問題点はそこにあるなと感じていました。社員が続かないのは、情報共有されない環境、社員同士の信頼のなさからもありました。
②アイデアラッシュからメンバーをアサイン
クライアントから依頼案件を預かると、アイデアを出し合うブレストのようなことをしていました。当然、必要な会議ではありますが、優秀な人に仕事が集まるという状況が否めませんでした。自分に仕事を振られたくないから、あまり関わらない…そんな人も発生してきます。仕事量に耐えられなくなる優秀な人が脱落するという、変な環境がありました。
提案がとれるWEB制作会社とそうではないWEB制作会社…、そんなことも見えてきます。
と、私の実体験と照らし合わせての話でした。
以前、ウェブ解析士マスター講座の課題レポートに苦労したことをブログで書きました。
ウェブ解析士マスター講座では、
・マクロ分析レポート
・ミクロ分析レポート
の提出が必須になるわけですが、マスター講座の中では課題レポートの書き方ということは教わりません。自分で設計をもがき苦しみレポートを作成するという過酷なものでした。レポートの課題内容はわかるものの、レポートそのものをどう書けばいいかが全くわからなかったのです。はじめはただただ途方にくれるというものでした。
今回のように、ウェブ解析士のエキスパート講座を併用されて受講すると、とてもいいレポート提出に結びつくと思います。提案書に必要なエッセンスがわかるので、同様にレポートの設計を一から丁寧に学ぶことができます。私がマスター講座受講中にこの「受注に繋がる提案書の作り方講座」あったら、どれだけよかったことだろうか。
と、講座のおすすめなのか私の苦労話なのかよくわからなくなってしまいましたが、自分の経験と合わせて必要なことを改めて感じることができました。また、「受注に繋がる提案書の作り方講座」とタイトルにある作り方だけではなく、その奥の”大事なこと”を小佐野さんのセミナーでは教わることができます。本当はそれが秘訣なのではないのかな!?と思わせるものでした。そして、勝手に「小佐野式メソッド」と命名し、これからどんどん実務に活かしていきます(笑)。この講座の価値を決めるのは当然のことながら受けた方次第になりますが、私には受講するにあたり大変価値が高いものでした。
他に受講される方が増えれば、受注に繋がる提案書に必要な”大事なこと”とは何か?をそれぞれの解釈で語りたいものです!
講座の詳細内容がわかります。
「受注に繋がる提案書の作り方講座」はこちら>>
まずは人の紹介より自分の宣伝をもっとすべきですが
よいと思うものは自他関係なくこれからもご紹介していきます!!
それでは、ごきげんよう!