第2回 スマホアプリのゲーム広告
広告の有効活用はアプリまでに波及しています。スマホのアプリは、自分で遊ぶだけで実務で関わることはありませんが、アプリのゲーム広告の話を聞くととても奥が深い…。ウェブ解析の境界がどこまでかという線引きは難しいですが、知っていて損はない知識を共有したいと思います。
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最近、私の知り合いが外資企業の日本カントリーマネージャーに就任したということを知りました。もともと某有名パズルゲームの開発をしているすごい人だということは知っていたのですが、その方から教えていただきました。アプリの解析については私も未知数なのでとても興味深い内容です。
その会社が何をしているかというとゲームに特化したアプリ広告を管理するプラットフォームを持ちソリューションを提供しています。もともとゲームアプリに関するノウハウはあるので、広告との連携を強化して収益をもたらすことに貢献できるサービスです。
アドネットワークはもちろん、解析のツールもあるそうです。
アプリのダウンロード数やアクティブユーザー数は単純な指標ですが、そうではない広告収益に特化した視点に「なるほど!」という感じでした。
ゲームはもちろん認知が必要で「広く告知する」ということからはじまりますが、最終的にはユーザーのLTVで価値を換算できるようです。
LTVとは、Life Time Valueの略で顧客生涯価値のことをいいます。訪れたユーザーが顧客になり生涯関わる期間、自分の製品やサービスをどれだけ利用し金額を支払うか、言葉を悪く簡単に言ってしまうと、その顧客が自分のビジネスにどれだけお金を落としてくれるか…という試算です。
ECサイトではよく扱う指標で、新規顧客を獲得したらどれだけ自社サイトで商品を購入してくれるか、そんな計算式があります。単に一度きりのコンバージョンで価値を捉えてしまうと、場合によっては効果がないと判断してしまい機会ロスをしてしまうこともありますが、こうした顧客の価値と投資を見極めることで広告の効果を高めていきます。
とはいえ、最終的にはROI(投資収益率)も見ながら、当たり前に成果を上げることが重要とされます。
話は少し反れましたが、ゲームアプリの広告の投資でどうLTVを測るのか?
ゲームアプリは、大きく以下のタイプに分類されると思います。
①無料
②無料+アプリ内追加課金
③課金
④課金+アプリ内追加課金
①無料アプリの場合には、主に広告収益をモデルにしているので、ユーザーからの課金で試算することはありませんが、②~③の場合はいずれもユーザー課金が大事な指標になります。
そこで流入元となる広告などから、どこから経由したユーザーが一番課金サービスを利用してくれるか?ということまでわかってしまうみたいです。データとはある意味恐ろしいものです。
ゲーム広告にも相性があり、それをマッチングすることでより高い収益を生みます。
パズルゲームのアプリの広告なら、別のパズルゲームの広告を掲載して誘導してみたり…
女性の利用者が多いアプリ広告なら、例えば恋愛ゲーム広告を掲載して誘導してみたり…
そんなことが実現できるようです。広告を出稿して収益の見込みが立たないようなら、掲載場所(プレイスメント)を変えることで効率化も図れるというわけです。
ウェブサイトも広告との連動も見逃せなくなってきていますが、アプリも同様にこうしたデータ連携に需要が生まれています。
課金のタイミングの計り方など、もっといろいろ知りたい分野です。
次回は広告のスイートスポットについて。
それでは、ごきげんよう。